こんにちは。わたみちです。
今日は秋風に誘われて、三重県を走る「三岐鉄道」を訪問してきました。
三岐鉄道は三重県の北勢地方に2路線を運営している地方私鉄で、ED45形が重連で牽引する貨物列車が有名な路線です。
ということで、今回は重連の貨物列車の動画撮影をしようと思い立ち、JR名古屋駅から313系の普通列車でJR富田駅に向かいます。
三岐鉄道は、三岐線と北勢線の2路線があるのですが、重連の貨物列車が走るのは三岐線になります。
三岐鉄道三岐線は、富田駅から西藤原駅の25.6kmを結ぶ路線で、旅客列車については近鉄富田駅に隣接したホームから発着しています。
しかしながら、貨物列車に関しては牽引機を交換する関係で、300mほど離れたJR富田駅から発着しているため、まずはここにやってくる貨物列車を撮影しようと目論んだわけです(^^)
JR富田駅の構内は、平日ということもあいまって、のんびりムードでいい感じです。
わくわくしながら、重連の貨物列車が発着するホームにビデオカメラを向けて、待つこと30分・・・。貨物列車の到着予定時刻になっても、まったく到着する気配がありません。
そして、そのまま1時間30分が過ぎて・・・。ちょうど三岐鉄道のホーム付近で作業をしている職員の人がいたので聞いてみたところ、衝撃の事実が判明!!
なんと、貨物列車の荷受である太平洋セメントの藤原工場が改修工事をしているため、貨物列車は12月上旬まで全便運休とのこと。
ガーン・・・(´;ω;`)
「おう、なんてこったい!!」と往年のポパイのように、ひとりごちながら気を取り直して計画を変更。
ぽかぽかと天気もいいので、三岐鉄道の全線乗りつぶし旅を楽しむことにしました。
そうと決まれば、乗りつぶし旅だったら、まずはナローゲージの北勢線からでしょ・・・ということで、そのままJR桑名駅に足を運びます。
桑名駅に来るのは15年ぶりくらいですが、まぁ何とも近代的な駅舎になっていて、時の流れを感じます。
三岐鉄道北勢線の西桑名駅は、JR桑名駅から徒歩1分のところにあり、地方私鉄の駅らしいレトロな風情を醸し出しています。
改札口で「三岐鉄道1日乗り放題パス」を1200円で購入し、ちょうどホームに停まっていた270系電車に乗り込みまして・・・。
このビビットな塗色は、地元のサッカーチームの「ヴィアティン三重」とのタイアップによるもので、地元との関係性を大切にして運営をされている様子が伝わってきます。
三岐鉄道北勢線は、西桑名駅から阿下喜駅の20.4kmを結んでいる路線ですが、最大の特徴として762mm軌間のナローゲージを採用していることがあげられます。
そのため、運行している車両もコンパクトで、マッチ箱のようなかわいさが感じられるのですが・・・。
実はどの車両も吊り掛け駆動のため、実際の走行音は漢っぽいゴツさにあふれていて、そのギャップがたまらない魅力だったりします。
吊り掛け駆動のモーター音を響かせながら、のどかな風景の中を1時間ほど走り、電車は終点の阿下喜駅に到着。
よく見れば、車体側面には鉄道むすめの「楚原れんげ」ちゃんのイラストも・・・かわいいなぁ(笑)
本当はのんびりランチでも・・・と思ったのですが、何せ乗りつぶしをするために時間が限られているので、グルメなお楽しみは夜にとっておいて、駅前のコンビニでおにぎりを購入し、そのまま折り返しの電車に乗り込みます。
復路は黄色の塗色の270系電車ですが、三岐鉄道北勢線の20周年記念のヘッドマークが掲げられています。
もともと北勢線は近畿日本鉄道が運行していたのですが、近鉄の撤退の意向を受けて、2003年に三岐鉄道が継承したという経緯があります。
地元自治体の支援を受けながらも、住民の日常生活を支えるために事業を継承して20年・・・三岐鉄道の地元に対する熱い心意気には、まさに感服の至りです。
そんな感慨にふけりつつ、誰もいない車内で私の短い足を伸ばしてみれば、向かいの席に足が届いてしまうくらいにコンパクト。
楚原れんげちゃんに負けないくらい、北勢線のナローゲージの小さな車両もかわいいなぁ(笑)
特に阿下喜駅から楚原駅までの区間は、ミニチュアの車両が森の中を抜けていくような雰囲気で・・・おとぎ話の中のような幻想的な光景を味わうことができます。
途中、東員駅で途中下車をして、ホームで動画撮影を行います。
しばし、東員駅での撮影を楽しんだ後は、再度電車に乗って西桑名駅に到着。そのまま桑名駅から近鉄に乗って近鉄富田駅へ向かいます。
→「三岐鉄道の全線乗りつぶしの旅②<三岐線編>」に続きます。